高林デンタルオフィス東京TAKABAYASHI DENTAL OFFICE TOKYO

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根管治療Root Canal Treatment

目 次

根管治療について

ご相談から検査、治療、メンテナンスまで
院長の私が最後まで担当いたします

日本歯科保存学会 認定医
日本顕微鏡歯科学会 認定医

高林 正行

Takabayashi
Masayuki

高林デンタルオフィス東京 院長 高林 正行

経 歴

2010年 昭和大学歯学部 卒業
2011年 昭和大学歯科病院 臨床研修終了
昭和大学歯科病院 歯内治療科 入局
2015年 昭和大学歯科病院 歯内治療科 医局長
2018年 昭和大学歯科病院 歯内治療科
診療科長補佐
2020年 昭和大学歯科病院 退職 客員講師へ
2021年 東京都文京区にて
高林デンタルオフィス東京 開院

所属学会

  • ・日本歯科保存学会  認定医
  • ・日本顕微鏡歯科学会 認定医
  • ・日本歯内療法学会  専門医申請中

受 賞

2015年 昭和大学歯科病院 病院長賞受賞
2017年 ㈱モリタ主催
日本歯科保存学会春季学術大会
窩洞形成コンテスト 1位
2021年 Doctorbook academy 
第三回ケースレポートGP 
歯内療法セッション 優秀発表賞

出版刊行物 - 書籍

  • ・無理なくできる外科的
    根管治療導入マニュアル(単著)
  • ・エンドの基本(共著)
  • ・エンド治療Q&A2020(共著)

このような症状の際に
根管治療は必要です

根管治療は主に「不可逆性歯髄炎」と「根尖性歯周炎」に対して行われます。
虫歯が進行し、ズキズキ痛みが出ているといった症状や、歯の神経が死んでしまい(もしくは過去に根管治療を受けたが)、根の先が腫れて噛むと痛いなどといった場合に必要になります。

不可逆性歯髄炎

虫歯が進行し、歯の神経(歯髄)が炎症を起こしている状態。普段ならなんともない冷たい熱い等の温度変化に痛みを覚えたり、何もしなくてもジンジン、ズキズキした痛み(自発痛)が出る状態。

根尖性歯周炎

歯髄炎が進行し、歯髄壊死の(歯の神経が死んでしまった)状態になってしまうと、歯の中で細菌感染が進み、細菌自体やその産生物などが根の先から出ていき、根の先の顎骨の中で炎症が起こり、痛みや腫れが出る状態。

 

根管治療の治療方法について

根管治療の治療方法

歯についての説明を行う際に我々はよく「歯の神経」という表現をしますが、実際は「歯髄」といい神経だけでなく血管やリンパ管などの生きた組織が歯の中を循環しています。

根管治療というのは、この歯の神経(歯髄)が細菌感染を起こした場合にそれ自体を除去したり、感染が進んで行って、歯の植わっている周囲の骨に悪い影響を起こさないように、もともと歯の神経(歯髄)で満たされていたスペースを清掃、封鎖をして感染の通り道を無くす治療です。

虫歯の進行や、外傷による歯の破折により露出した歯の神経(歯髄)が細菌感染を起こすと、いわゆる「冷たい、もしくは熱い刺激でしみる」、「噛むと痛い」、「何もしなくてもズキズキ痛い」など典型的な虫歯の自覚症状が起こります。

このような状態を不可逆性歯髄炎といい、こうなってしまうと歯の神経(歯髄)を除去する必要がでてきます。この場合、歯の神経(歯髄)を除去するだけで治療は終わりでなく、そのスペースを適切に根管形成と根管洗浄を行い、根管充填という歯の中を封鎖する必要が出てきます。

また、不可逆性歯髄炎が進行するとどこかのタイミングで歯の神経(歯髄)は死んで(歯髄壊死を起こして)しまいます。歯髄壊死に陥ると、歯の中に入ってきた細菌に対する抵抗力を持たないので歯の中でどんどん細菌感染が進みます。

また過去に根管治療を受けたのにもかかわらず、根管内で細菌感染が進む場合もあります。この場合もともと歯の神経(歯髄)で満たされていたスペースを物理的(根管形成)、化学的(根管洗浄)な感染の除去を行い、その感染が増えうる可能性のあるスペースを封鎖、また根の先に出ていかないように根管充填を行って封鎖をする必要があります。

不可逆性歯髄炎の場合

  1. 虫歯が神経まで達してしまい、歯髄が炎症を起こしてしまった状態
  2. 歯髄を除去し形態を整え(根管形成)、十分に根管洗浄を行う
  3. 根管内に細菌感染が起こらないよう、密に充填する(根管充填)

不可逆性歯髄炎

根尖性歯周炎の場合

  1. 虫歯が神経まで達してしまい、歯髄壊死に陥り炎症が根の先まで進んだ状態
  2. 壊死した歯髄などを除去し根管の形態を整え(根管形成)、十分に根管洗浄を行う
  3. 根管内で、再度細菌の増殖が起こらないように密に充填する(根管充填)
  4. 経過観察を行い、根尖部の病変の変化を観察する

根尖性歯周炎

歯を残すために、
根管治療の重要性について

根管治療の重要性

「歯周病」という言葉はだいぶ一般に浸透してきたと思います。「歯周病」はちゃんとした言い方をすると「辺縁性歯周炎」と呼ばれ、歯の「辺縁」から「歯周」組織を破壊する「炎症」が進んで行く疾患です。平たく言うと、歯と歯茎の境目から支える骨が溶けていく病気です。

私が扱う歯内疾患は進行したものは「根尖性歯周炎」と呼ばれ、歯の「尖」端から「歯周」組織の破壊が進む「炎」症で、平たく言うと、根の尖端から支える骨が溶けていく病気です。

適切な歯内療法・根管治療を行うことで、歯を支える骨を保存する、または再生させることが可能であり、歯の長期的な保存に繋がります。歯髄炎や根尖性歯周炎が発症してしまった場合は根管治療を行うか抜歯するしか改善方法はありません。治療の際に、根管治療を行うと歯が弱くなるのでは?とお聞きしてくる患者様もいらっしゃいますが、正直に答えはYESです。

しかし、その場で抜歯を行わないのならば、歯にダメージが少ない治療方法を選択して、少しでも健全な部分を多く残せるよう根管治療を行うことで、歯を長持ちさせる治療を心がけています

もし抜歯になったとしても、その後必要になるインプラント治療やブリッジ治療も永遠のものではありません。どこかでそれらの治療が必要になるとしても、そのスタートを遅らせてあげることに意味はあると思います。その為に今残せる歯をしっかり残す為の歯内療法・根管治療に価値があるのです。

歯の神経がない状態でも
痛みを感じる理由について

痛みを感じる理由

根尖性歯周炎の患者様に、よく「なぜ歯の神経はもうないのに痛いのですか?」と聞かれる事があります。これについては、痛みを呈しているのは根の外の組織だからです。根尖性歯周炎の場合、歯の中に歯髄はない状態ですので、歯の中に入ってきた細菌に対してそれを抑え込もうとする免疫機構が働きません。

そうするとどんどん細菌の増殖が歯の中で進みます。歯の中でいっぱいになった細菌はその後根の先から歯の外に出ていきます。歯の外は血の巡りがある組織なのでやっとそこで免疫応答が働き、根の外に出てきた細菌を免疫で抑え込もうと根の先で炎症が起こります

これによって「根の先が腫れた」や「噛むと痛い」といった症状が起こるのです。根尖性歯周炎なのに「かみ合わせの調整だけされた」「根の先を切って膿を出してもらった」けど症状が治らないとの訴えで転医されてくる患者様も
多いです。

それで治らないのは当たり前です。根の先で起こっている炎症の原因は歯の内側にあるのですから、歯内療法・根管治療を行わなければ改善は期待できません

根管治療の流れについて

診査診断

診査診断から始まります。全身所見、口腔内所見、エックス線検査やコーンビームCT検査所見などを統合し診断し、状況説明を行います。十分な説明相談の上、治療介入にご納得されましたら治療開始になります。

診査診断

麻酔

まずは治療に際しては基本的にどんなときも十分な麻酔下で行います。患者様にとって一番心配なのは痛みです。その点については十分なケアを行います。

麻酔

ラバーダム防湿

麻酔を効かせている間に周囲の清掃後、ラバーダム防湿を行い無菌的環境を整えます。

ラバーダム防湿

古い修復物や虫歯を
徹底的に除去

その後、マイクロスコープ下による処置で古い修復物や虫歯を徹底的に除去していきます。虫歯を除去する際は、虫歯だけを染色する特殊な薬を用いて、健全部分の保存に努めます。もともと歯の神経(歯髄)で満たされていた根管の中はファイルと呼ばれる細い棒ヤスリのような器具でその根管にとって必要最小限で形を整えます。これはいわば物理的な清掃になります。

マイクロスコープ

薬液を用いて化学的な清掃

器具による物理的な清掃が行き届かない場所については薬液を用いて化学的な清掃を行います。
その後、症状の消退が確認できたら根管充填といい、清掃したスペースに細菌が侵入してこないよう密に封鎖する処置を行い根管治療は終了です。
その後、処置の確認の為や、経過観察の為にエックス線検査(場合によりコーンビームCT検査)を行います。

薬液

根管治療のおおよその治療期間

根管内を積極的に触る処置が必要になるのは、おおよそ2〜3回で終了することがほとんどです。ただ、治療する歯の根管の本数が多かったり、奥歯で器具の挿入がしにくい場合などは必然的に治療回数がかかってくる傾向があります。

また、症状が強い場合は回数をかけ変化をみていく場合もあります。早く治療することも重要ですが、必要なのはちゃんと治療することです。わたしの提案する方針はすべて疾患を適切に管理する為なので、タイミングを合わせて治療を進めましょう。

当院の「根管治療」の
特徴・強み・診療方針

治療の予知性について説明を行うときに多くの科学論文などを引き合いに出し、「あなたの疾患の治癒率は何%です」と説明する事がエビデンスベース、科学的根拠に基づいた治療で有ることはもちろんですが…治療を受ける患者様にとっては治るか治らないかです。

状況が悪い歯でも、本当に抜くしか無い状態以外なら、保存し機能させる道を一緒に探していきたいと思っています。私にできること、できないことも含めきちんと説明させていただいた上で、納得の治療を進めていきましょう

根管治療の処置中の痛みについて

根管治療を行うのは、麻酔がしっかり効いている状態が基本です。なので、根管治療中に痛みを感じる場合は必要に応じて麻酔の追加などを行います。

適切な麻酔には正しい解剖学的な知識が必要です。また、緊張などで痛みの閾値が変化するとも言われているため、緊張を緩めるための環境づくりなどにも十分に配慮しております

痛み

根管治療は歯科医院ごとに、
診断・治療内容が異なります

根管治療に関わらず、1つの症例を100人の歯科医師がみたら、100通りの意見があると思います。しかし、その中で疾患を治癒に向かわせる為のツボをちゃんと攻略しているかどうかが症例の経過に大きく関与していると思われます。

しかし、行き着く診断が同じだとしても、治療に使う器具材料により絶対に不可能なことはありますし、それを使いこなす技量も大きく影響しています。またゴールとしている状態が同じでも、そこへ向かう方法が違うと治療方針が違うと捉えられることもあるかもしれません。

特に、歯内療法・根管治療は専門性が非常に高く疾患を治癒に導くためにはその歯科医師がもっている知識量や経験量が物を言います。根管治療を受ける際は歯内療法・根管治療専門の医院にて受ける事をお勧めします。

説明は、説得させるためのものではなく、説明の上の納得を目指しているものです。どんな歯科医師も患者様の訴えの改善を目指しています。その中で十分に説明を受け、ご自身が納得された医院での治療をするようにしてください。

マイクロスコープを用いた
根管治療について

マイクロスコープとは

歯科治療用の実体顕微鏡です。1990年頃から歯科での応用が始まりました。マイクロスコープは治療する歯を3倍〜20倍以上に拡大し、明るいレンズと強力な光源により、対象物をただ観察するだけでなく、明るく大きな視野のまま処置を進める事ができます。

マイクロスコープ

例えばただの着色なのか虫歯なのかの判断や、単純に虫歯を除去する際の取り残しが無くせることや、治療に関わる他の問題がないかを、肉眼レベルでは確認しえなかった事が高い精度で確認できるようになりました。

根管治療にマイクロスコープを使用するメリット

現在の歯科臨床において、歯科用顕微鏡・マイクロスコープは必須です。 歯内療法・根管治療にかかわらず、「明るく」「大きく」見えることは精密で確実な処置を行う上でメリットしかありません。どれだけ修練を積んだ歯科医師でも、見えていない物を的確に処置するのは困難です。

「明るく」「大きく」以外のもう一つの特徴はマイクロスコープを使用して診療している私の視野をそのまま「記録」できることです。治療前にも、必要に応じて診査中に撮影した写真や動画を供覧していただき、現在の歯の状態や、なぜこのような状態になったのかなどの説明を十分にさせて頂きます。被せ物や詰め物の治療のように変化が自覚しにくい歯内療法・根管治療においても、治療前の状態から、治療中、治療後の状態を確認していただけるので、口だけであれこれ説明するより納得できて安心に、そして確実な治療を受けていただきます。

また、マイクロスコープを使用すればいきなり質の高い治療が提供できるのかというと、そうではありません。使用に伴うポジショニングやマイクロスコープ診療に合わせたツールの使用や訓練が物を言います。

私は歯学部卒業以来10年以上にわたって、マイクロスコープとともに診療を行ってきて、まだ数少ない日本顕微鏡歯科学会の認定医も取得しております。マイクロスコープ診療に関して長くにわたるノウハウの蓄積もございますので、納得・安心・確実な治療の提供を行います。

ラバーダムを用いた
根管治療について

ラバーダムの重要性

ラバーダムとは治療する歯にシートをかぶせて処置を行う方法です。まず、歯内疾患は細菌感染により起こるものですが、その原因となる細菌は元々口の中にいた細菌です。

ラバーダム

唾液中にも細菌は含まれていて、その細菌からの隔離を行うことで治療の予後を良くする為に必須な処置です。また唇や頬の粘膜、舌を保護して治療が行え、治療中の感染歯質の削りカスや、洗浄液がお口の奥にこぼれたりする事が無い様に行う為の清潔と安全の為の処置です。

当院では可能なすべての虫歯の治療:精密修復治療、歯内療法・根管治療症例でラバーダムを行います。

上顎前歯部隣接面の虫歯の治療:精密修復治療直接法時の術前口腔内写真

上顎前歯部隣接面の虫歯の治療:精密修復治療直接法時の術前口腔内写真

治療する歯のみが、ラバーダムシートの上に露出している

治療する歯のみが、ラバーダムシートの上に露出している

最新医療機器・設備(CTや顕微鏡など)を使用した、精密検査の内容・重要性に
ついて

コーンビームCTについて

まずコーンビームCTとは、エックス線検査では得られない情報を得るための、より精度の高い検査です。歯科治療にマイクロスコープが必須になってきたように、今までエックス線検査で行っていた画像診断もまた、コーンビームCTによる検査が必須になりました。

コーンビームCTについて

エックス線検査では観察対象を外側から見た際の影絵の濃淡で診断をしていましたが、コーンビームCTは観察対象を任意の断面で切り取って観察する事ができ、いままでエックス線検査を元に、想像で補うしかできなかった部分を、鮮明な画像とともにその実際を教えてくれるのです。

今まではマイクロスコープがあったとしても、先を想像しながら根の先へ器具を進めていたのが、術前にコーンビームCTを撮影しておくことで、あらかじめ3次元的な歯の形を認識した上で余計な部分を削らずに、器具を進められるようになりました。

マイクロスコープと同様にコーンビームCTについても、撮影すれば治療がうまくいくものではありません。撮影したデータを正確に読み取るための正しい知識と、訓練が必要になります。私は大学病院の専門外来で日常的にコーンビームCTと触れ合いながら歯内療法・根管治療を行っていました。学会でもコーンビームCTに関する研究発表も行なっています。コーンビームCTに関して長くにわたるノウハウの蓄積もございますので、科学的根拠にもとづいた安心安全納得の治療を提供いたします。

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  1. エンド治療Q&A コーンビームCTでイスマスは検出できますか?
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学会発表

  1. 陥入歯の治療に際しMinor Tooth MovementとCBCT撮像が有効だった症例
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    日本歯科保存学会学術大会プログラムおよび講演抄録集(Web) 150th 57 (WEB ONLY) 2019年5月31日
  2. Diagnosis of root fracture using CBCT: Case presentation
    SAKAUE Hitoshi, YAHATA Yoshio,TAKABAYASHI Masayuki, YAMADA Yoshishige, MASUDA Yoshiko, MIYAZAKI Takashi
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  3. Treatment Outcome of Periapical Surgery at the Endodontic Clinic
    YAHATA Yoshio, TAKABAYASHI Masayuki, SAKAUE Hitoshi, HOSODA Syugo, MASUDA Yoshiko, MIYAZAKI Takashi
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ニッケルチタンファイルについて

歯内療法・根管治療に旧来から使用されてきたKファイルや、リーマーに比べて、柔軟性が高くもとの根管形態を維持したまま、根管形成が行えます。必要最小限の根管形成をすることで歯の絶対的な量の保存に繋がり、将来的に歯根破折などの予防に繋がります。

また、ニッケルチタンファイルの最大の利点は、治療の効率化です。通常根管形成にかかる時間を大幅に短縮し、なおかつエラーの少ない根管形成が可能になります。長く回数のかかるイメージの歯内療法・根管治療ですが、ニッケルチタンファイルの使用により治療時間、期間の短縮がはかれます。

当院は歯内療法・根管治療専門医院の為1種類のニッケルチタンファイルだけではなく複数種類のニッケルチタンファイルを準備しております。患者様の歯で、全く同じ歯は一本たりともありません。その歯に最適だと考えられるニッケルチタンファイルを選択し、使用していきます。

私は今までニッケルチタンファイルに関する論文報告や学会発表も行っており、科学的根拠にもとづいた安心安全納得の治療を提供いたします。

論文報告

  1. 臨床使用におけるニッケルチタンファイルの器具破折率
    八幡 祥生, 浦羽 真太郎, 高林 正行, 坂上 斉, 鈴木 規元, 宮﨑 隆
    日本歯科保存学雑誌 60(6) 299-305
    2017年

学会報告

  1. ニッケルチタンファイルの選択基準 なぜ使うのか,なにを選ぶべきか。
    八幡祥生, 高林正行, 鈴木規元
    日本歯内療法学会学術大会プログラム・抄録集 39th 70
    2018年
  2. 昭和大学歯科病院歯内治療科における,H26年度ニッケルチタンファイルの臨床使用の現状
    高林正行, 増田宜子
    日本歯内療法学会学術大会プログラム・抄録集 36th 88
    2015年7月11日
  3. 各種Ni‐Tiロータリーファイルによる根管形成の比較
    馬場聖, 増田宜子, 高林正行, 中山乾, 細田秀剛, 倉本将司, 宮本千明, 鈴木重紀, 宮崎隆
    日本歯科保存学会学術大会プログラムおよび講演抄録集(Web) 142nd P78 (WEB ONLY)
    2015年6月1日
  4. 昭和大学歯科病院歯内治療科におけるニッケルチタンファイルの臨床使用の現状
    八幡祥生, 高林正行, 坂上斉, 増田宜子
    日本歯内療法学会学術大会プログラム・抄録集 35th 86
    2014年7月12日

MTAセメント
(バイオセラミックス材料)について

MTAセメント
(バイオセラミックス材料)とは

MTAセメントは90年代に開発された歯科用のセメント材料です。非常に生体親和性がよく、現在の歯科治療において体の中と外を隔てる部分に適用するのにベストな材料とされています。

具体的には、偶発的に歯に開いてしまった穿孔(パーフォレーション)封鎖、大きく開いてしまった根尖(根の先端)の根管充填、外科的根管治療(歯根端切除術等)の際の逆根管充填、歯髄保存治療の際の歯髄に触れる材料として使用します。当院は歯内療法・根管治療専門医院の為1種類のMTAセメントだけではなく複数種類のMTAセメントを準備しております。

その歯の治療の際に最適だと考えられるMTAセメントを選択し、使用していきます。私は今までMTAセメントに関する論文報告や学会発表も行っており、科学的根拠に基づいた安心安全納得の治療を提供いたします

論文報告

  1. 根管洗浄剤による歯科用充填材に及ぼす影響について―表面形態の観察と表面粗さの分析―
    増田 宜子, 山田 嘉重, 木村 裕一, 八幡 祥生, 坂上 斉, 鈴木 重紀, 高林 正行, 藤島 昭宏, 宮崎 隆
    日本歯内療法学会雑誌 35(1) 16-23
    2014年1月
  2. 学会報告

  3. MTAの硬化と裏層剤と接着について
    大塚玲美, 増田宜子, 山田嘉重, 高林正行, 宮崎隆
    日本歯科保存学会学術大会プログラムおよび講演抄録集(Web) 136th P39 (WEB ONLY)
    2012年5月28日
  4. MTAと各種ボンディング剤を用いたコンポジットレジンとの接着について
    高林正行, 増田宜子, 山田嘉重, 大塚玲美, 宮崎隆
    日本歯科保存学会学術大会プログラムおよび講演抄録集(Web) 136th P40 (WEB ONLY)
    2012年5月28日

根管治療と抜歯の関係性

根管治療を行う以前に、
抜歯をお勧めするケース

術前の診査において歯根破折の存在や、歯周ポケットと交通する穿孔部が明らかであったり、根管治療の成否以前に被せものができないほどに残っている歯が無くなってしまっている歯は、歯内療法・根管治療による保存治療が行えない場合がございます。

抜歯をお勧めするケース

チャレンジケースとして治療介入する事もありますが、十分な説明と、ご納得の上の介入とさせていただきます。また、治療介入により抜歯を勧める状態であることが確定的になることもあります。そのため十分な可能性の考察と説明については怠りません。

歯根破折のケース

歯根破折のケース

  1. 下顎左側第一大臼歯、近心根の頬側が腫れている
  2. ポケットプローブで診査、限局的な深い歯周ポケットが形成されている
  3. 歯周ポケットは10mm以上ある
  4. ラバーダム防湿下で、破折を疑う部分をアクセスするため最小の切削でアプローチ
  5. 強拡大下で観察すると、歯周ポケットと一致する部位に歯根破折を認めた
  6. 赤丸で囲んだ部分が歯根破折である

穿孔のケース

穿孔のケース

  1. 下顎第一大臼歯の近心根
  2. 青色で囲った部分が本来の根管、黄色の部分が穿孔部である
  3. イラストで示した場合の赤色で塗りつぶした、根の内股の部分を以前の治療で削られ過ぎて穴が空いてしまっている状態である

他院で「抜歯」と診断された場合でも、
残せる可能性があります。

まだ歯科の業界では医療連携が十分であるとは言えず、専門医へ紹介するという選択をできない先生も多いのです。なので「抜歯」というのはあくまで「自分では治せないから原因療法として抜歯を行う」事で、歯内療法・根管治療専門医への紹介が行われずに抜歯に至っている歯もまだまだ多いと思われます。

しかし、それが術者患者ともに納得の結果ならば正しい治療方針だったのでしょう。しかし、抜歯の提案に対し説明に納得がいかないのなら、セカンドオピニオンも利用してみてはいかがでしょうか。前医で受けた説明どおりに抜歯を勧めますとなることも多いですが、適切な治療を行うことで問題なく保存できる歯も多く経験してきました。

歯を守る、天然歯を残す大切さについて

永久歯は、先天的な欠損が無ければ親知らずを除いて28本あります。28本と聞いて、そんなに多いのかと思うか少ないと思うのか、どちらでしょうか?虫歯が進行して歯を削る必要が出てしまったり、歯周病や根尖性歯周炎が進行して抜歯が必要になった場合、削った歯は元に戻りませんし、抜歯した歯はサメと違ってもう生えて来ません。

歯を守る、天然歯を残す大切さについて

「治療」と聞くと、マイナスの状況がプラスになるものと思われている患者様がほとんどです。しかしその実、歯科治療のほとんどはマイナスをゼロに近づける治療になります。歯内療法・根管治療の目的は、歯の感染除去であり治療を繰り返せば繰り返すほど歯の機械的強度は落ちてしまいます。根尖病変はなくなるかもしれませんが、歯の耐久限界で歯根破折が起こってくるかもしれません。

なら、行わないで抜歯でも良いのでは?と思われるかもしれませんがそうでは有りません。もし、抜歯が避けられない状況になったとして、その後の欠損を補うブリッジの治療やインプラントの治療も永遠のものでは有りません。

例えば歯内療法・根管治療を行って10年もってくれたとすると、それだけブリッジやインプラントの治療のスタートを遅らせることが出来る事や、10年後の方が今より間違いなく良い治療が受けられる事に価値があるのです

歯は、再治療を繰り返すたびに強度が落ちていきます。では、そうならないためにはどうすればよいでしょうか。治療にならないように予防に徹する事が一番ですが、もし治療が必要な状態になったら、その時できるベストの治療を受けることです。その時にできるベストな治療が行えれば再治療が必要になる可能性が減り、再治療のたびに歯を守っているのか弱らしているのかわからない「再治療・負のスパイラル」から抜け出すことができるのです。

治療したはずの歯がトラブルを繰り返し、終わりのない治療のための通院はもうウンザリしているのでは無いでしょうか。再治療を繰り返すことは、それにかける費用や時間も蓄積されていくものです。質の高い治療を行うことで再治療の心配のない状態にして、安心してご自身の歯で過ごすことができる日常がなにより大切であることは言うまでも有りません。

根管治療の費用

基本診察料

当院は明朗会計を目指しています。不明点あれば遠慮なくご相談ください。
※全て税込価格となります。

基本診察料

初診料 ¥20,000 ―
(各種レントゲンとコーンビームCT1部位検査込み)
¥10,000 ―
(かかりつけ医院様からの紹介状を持参の方)
再診料 ¥3,000 ―
(治療及び、経過観察時)
¥6,000 ―
(治療方針相談時)
追加検査料 ¥6,000 ―
(2部位以上の診断希望がある際の
コーンビームCTの追加撮影及び診断費)

根管治療

神経を取らざるを得ない場合、もしくは神経が死んでしまった場合の根管治療。
過去に根管治療がなされている歯の再根管治療です。

前歯 ¥100,000 ―
小臼歯 ¥140,000 ―
大臼歯 ¥180,000 ―

※治療介入料としてまず半額のお支払いをしていただきます。治療開始時、治療開始後に歯根破折やリペアー困難の穿孔の発見、また根管治療の成否に関わらずその後の被せ物ができない状態であるなど保存困難と判断された場合は、治療は中断となります。

問題なく治療が進み、根管治療の最後のステップである根管充填まで行った時点で残金のお支払いをしていただきます。また、修復物・補綴装置除去(詰め物やかぶせ物の除去)、破折器具除去(治療前から折れていた治療器具の除去)、穿孔封鎖、隔壁形成についての技術料、MTAセメントなどその歯に必要となる材料費、投薬も料金に含まれており、追加で費用の請求は行いません。その歯の保存に最善である技術、材料の提供をしたいと考えております。

高林デンタルオフィス東京TAKABAYASHI DENTAL OFFICE TOKYO

〒112-0002
東京都文京区小石川1-5-1
パークコート文京小石川ザタワー204